『花もて語れ』の主人公は、元緘黙児?

2014年07月30日(水曜日)

アイキャッチ画像。写真素材サイト PAKUTASO より。モデルはあみさん。
『週刊ビッグコミックスピリッツ』にて連載の『花もて語れ』という漫画があるのですが、主人公の小学1年生の頃の描写が場面緘黙症に似ています。転校により方言の違いに直面したことや、もともとの引っ込み思案が話せないことの背景にあるという設定のようです。

もっとも、こうしたものまで取り上げるときりがないような気もするのですが、とりあえずご紹介してみます。

↓ 小学館ウェブサイトにて、小学1年時代の「第0話」を試し読みできます。「折口先生」とだけは、なぜか話せるようです。

◇ 花もて語れ 1
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私は第1巻を電子書籍 Kindle で買って、その後の話も読んでみました。第1話以降は22歳になって上京した後の話で、この主人公は多少は話せるようになっているのですが、相変わらず引っ込み思案で、就職先でも小さな声しか出せず、早々に離職を考えているほどです。

作中に「場面緘黙症」などの説明がないことから、緘黙だったかどうかは定かではありません。独り言を言ったりと、もしかすると緘黙というほどでもないのかもしれません。が、なんだか見ていて他人事ではありません。

花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)『花もて語れ』は、朗読をテーマにした珍しい漫画です。これだけ引っ込み思案が強い人/子が、現実としてあのように見事な朗読ができるのかどうか分からないのですが、フィクションとしては面白そうです。普段お喋りが達者な人が上手に朗読する話よりも、人前で話せないような人が朗読する段になると上手に話すようになるといった話の方が、ドラマチックです。

あくまでテーマは朗読で、緘黙や引っ込み思案がテーマではないことから第2巻以降は買わなかったのですが、その後の展開は知りません。なお、単行本は現在第12巻まで出ています。

それにしても、ここのところ「○○で緘黙が取り上げられた!」という記事ばかり続いています。次回はできれば話題を変えたいと思います。

[追記]

『花もて語れ』は、2014年7月28日発売の『週刊ビッグコミックスピリッツ』35号で完結したそうです。ついこの間ではありませんか。知りませんでした。(2014年7月31日)

[関連ページ]

↓ ブログ「くじら図書館 いつかの読書日記」さんへのリンクです。

◇ 「花もて語れ」片山ユキヲ
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