緘黙サイトの黎明期は?2000年頃の状況

2014年08月19日(火曜日)

アイキャッチ画像。宮古島。写真素材サイト PAKUTASO より。

2000年頃の緘黙ホームページ


現在の緘黙サイトがほとんど存在しなかった2000年の終わり頃、緘黙を主題とした国内のホームページ、ないし緘黙が重要なテーマの一つだったホームページが、私が見つけただけでも9つあったことが独自の調査で分かりました。

この 99~00年あたりが、緘黙サイトの黎明期ではないかと思います。9つのホームページのうち、正確な開設年が分かったのは5つで、そのうち3つは00年の開設、2つは99年の開設でした。開設年が分からなかった残り4つのホームページのうち1つも、00年開設とみられました。この中には「フユー」(99年開設)、「ココロのひろば」(00年開設)、「ほほえむ」(00年開設)など、緘黙サイトの歴史を形作ることになる重要なホームページがありました。

当時から既に、緘黙の当事者が作ったホームページと、保護者が作ったホームページの2通りがありました。なお、当時は個人の「ホームページ」の時代で、ブログや mixi、Twitter や Facebook などはまだありませんでした。

当時のホームページで現存するのは「ココロのひろば」と「フユー」のみですが、いずれも更新停止状態にあります。なお、この「ココロのひろば」と「フユー」の管理人さんは、現在このホームページとは別にブログ「願えば叶う☆」「猫が屋根からこんにちは」をそれぞれ運営されています。

◇ ココロのひろば新しいウィンドウで開く
◇ フユー新しいウィンドウで開く

また、「風来る」も、ホームページ移転のお知らせのみですが残っています。

◇ 風来る新しいウィンドウで開く

Yahoo!掲示板トピック、Lycos Japan カテゴリにも緘黙があった


個人のホームページとは別に、2000年11月13日には Yahoo!掲示板に「緘黙症」のトピックが立ち上がり、2000年中では1日平均1件近い投稿がなされ賑わいました。このトピックは、その続編トピック「緘黙症(再)」と合わせると少なくとも2003年10月6日までには続き、総投稿数は1,700件以上に上りました。

↓ そのアドレスです。現在アクセスしても「お探しのページは見つかりません」となります。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=l&board=1834887&tid=ehldbbei&sid=1834887&mid=1

その少し前(日時不明)には Lycos Japan に「緘黙症」カテゴリができています。このカテゴリですが、Way Back Machine で遡れる最も古い2001年3月9日現在で、既に7つのホームページが登録されていました。

↓ そのアドレスです。やはり現在アクセスできません。
http://dir.lycos.co.jp/medical_health/disease/child_disease/selective_mutism/

緘黙サイトの歴史を知りたい


数年前から、お盆や終戦記念日といった歴史を意識する8月に、緘黙サイトの歴史について取り上げることにしています。今回は緘黙サイトの黎明期に注目して調べていたのですが、1999年以前についてはよく分からず、2000年に焦点を当てることになりました(さすがにこの時期のネット上の緘黙情報については、私もリアルタイムでは知りません)。

昔の緘黙サイトはどうだったとか、緘黙サイトの歴史はどうだとか、こうしたことはなかなか語られません。新しいコンテンツばかりが、ちやほやされているような気がします(新しいコンテンツが悪いというわけではありません)。昔のことを知らない方が増えたのか、皆さん、過去は振り返らない主義なのか(?)。

かく言う私も、昔の緘黙サイトについて語るのは実はいささか気が引けます。「○○というホームページがあって……」という話をしようにも、昔の緘黙サイトは閉鎖しているものが多く、既に閉鎖されたサイトについて公の場で語るのはかつての管理人さんに申し訳ない思いがするからです。そういうわけで、過去に存在した緘黙関係のホームページについては、今のところ新型掲示板「登録ユーザー限定カテゴリ」の中で取り上げているところです。

場面緘黙症Journal は、ネット上の緘黙コンテンツの中でも古参扱いされ始めていると、この頃感じます。ですが、緘黙サイトの歴史が本格的に始まったのはこのように15年ほど前で、場面緘黙症Journal のこれまでの歩みは、まだその半分程度に過ぎません。このサイト以前には数多くの緘黙のホームページやブログがあって、そうしたものなくして、場面緘黙症Journal は誕生しえなかったことを最後に強調しておきたいと思います。

※ 今回のアイキャッチ画像は、沖縄県の宮古島です。宮古島といえば、「宮古島 緘黙っ子の親の会(ゆりの会)」がありますね。