児童書『ど・ん・ま・い』、緘黙児が主人公

2014年09月02日(火曜日)

アイキャッチ画像。
場面緘黙症の少年が主人公の児童書を見つけました。「選択性かんもく」「場面かんもく」という言葉も作中に出てきます。といっても、緘黙をテーマとした本ではないのですが、ご紹介しておきます。

青山季市作、山口みねやす絵の『ど・ん・ま・い』という小説です。小学校中学年~高学年あたりの児童に向いている本です。第11回小川未明文学賞で大賞を受賞しています。2003年に学研より出ています。

序盤に、「医者が、心の治療をする病院を紹介してくれた。原因はわからない。きめつけることはやめましょう、と診断された。きっと十歳くらいになれば治るでしょう、とも。でも、十一歳になっても、ぼくはいっこうによくならなかった」(8ページ)という、緘黙理解に関する意味深な箇所があります。緘黙は放って置いてもよくなるとは限りません。

その後は緘黙以外のことを中心に話が進んでゆきますが、主人公が緘黙という設定は生かされています。

ど・ん・ま・い (学研の新・創作シリーズ)10年以上前の本なので、古本というかたち以外で買うことはできないかもしれませんが、図書館には置いてあることがあります。私の近辺の図書館ではかなり高い割合で置いてありました。ただ、貸し出し状況を見ていると、なかなか借りる人はいませんでした。新しい本ではないので話題にはなりにくいですし、特に子どもにとっては、10年以上前の本というとかなり古いと感じられるのかもしれません。

ただ、ネット上ではなかなか評判がよい本です。鉄道好きな男の子にお勧め。夏休みの読書感想文の宿題にいかが(と言いたかったけど、もう終わってしまった)。

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