連載漫画『放課後カルテ』で、緘黙の解説がなされる

2014年10月16日(木曜日)

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以前にもお話した通り、講談社の女性コミック誌『BE・LOVE』にて連載中の医療漫画「放課後カルテ」で、先月より場面緘黙症に関する新章が始まりました。10月15日(水)発売の第21号では、新章の第2話(通算第37話)が掲載されています。

そこで、私は今月もこの女性コミック誌を買って読んでみました。今回の話では、参考文献に、学苑社の『どうして声が出ないの?』『場面緘黙Q&A』『なっちゃんの声』が挙げられていて、こんなところでこの本の名前を見るなんてと驚きました。今回は、この最新話を読んだ感想を書いてみたいと思います。

↓ 作品内容が紹介されています。ページ下部には、最新話のあらすじがあり。
※ 「放課後カルテ」日生マユ|BE・LOVE|講談社コミックプラス
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今回の話は緘黙や緘黙児への対応の解説が中心で、「場面緘黙症」の用語も出てきます。こういうコミック誌で緘黙の解説がなされるのは珍しいです。この解説ですが、分かりやすくまとめられていて感心しました。 また、作者や編集者が、緘黙についてよく勉強されたことも窺えます。 解説というと堅苦しく感じるかもしれませんが、作者の描き方が巧みで、テンポよく読めます。なお、今話での緘黙解説は、主に学苑社から出ている上記の本に基づいたものと思われます。

緘黙の子の表情、いいですね。学校や見知らぬ人の前では無表情になってしまうのが、絵を通じてよく伝わってきます。漫画という表現方法だからこそです。

このような単なる緘黙の解説に止まらず、登場人物の心理描写など物語の部分もしっかり描かれていて、面白く読めます。

読み方にもよるのですが、本人の不安度が低い場所から環境に慣れさせるのは行動療法で、遊戯療法はそれとは別かな?と思います。遊戯療法ではないのですが、行動療法に遊びを取り入れる方法は、海外の緘黙児支援ではよく行われています。

それにしても、この緘黙の少女は、早い段階で理解ある専門家に出会えて幸運でした。

今後の展開が気になります。この後音楽会があって、この緘黙の子も歌を歌わなければならないはずです。ですが、来月も『BE・LOVE』を買うかどうか迷っています。最近、緘黙関係で出費が続いてますし、なにより女性コミック誌なので……(私はおっさんです)。『BE・LOVE』は月2回発売ですが、「放課後カルテ」は隔号連載のため、この作品を目当てに買うとすれば次は来月11月15日発売の23号です。 日本雑誌協会ウェブサイトによると、『BE・LOVE』の発行部数は12万部近くあるそうです。

『放課後カルテ』は、学校医の牧野という男性小児科医を主人公とした漫画です。作者は日生マユさん。杏林大学病院小児科監修。最新話は『BE・LOVE』21号335ページから364ページまで。

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