話し言葉に障害のある子、増加か

2014年10月27日(月曜日)

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学校保健統計調査


文部科学省は「学校保健統計調査」という標本調査を毎年度実施しています。幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校に通う幼児、児童、生徒の発育状態や健康状態について調査がなされています。

学校保健統計調査では、緘黙症など、話し言葉の働きに障害のある幼児、児童、生徒を「言語障害の者」として、その被患率の調査も行なわれています。

* 以下、引用 *

言語障害の者

話し言葉の働きに障害のある者をいい、吃(きつ)音(どもり)、発音の異常、発声の異常(聞き手が理解しにくい程度の発音や声の障害)、口蓋裂、脳性麻痺等に伴う言葉の異常、難聴による発音の異常、その他情緒的原因による緘黙(かんもく)症、自閉症や言語中枢に障害のある失語症等である。


* 引用終わり *

この「言語障害の者」の被患率ですが、同調査によると、近年、増加や高止まりの傾向がみられることに気付きました。

平成24(2012)年度 0.43%
平成23(2011)年度 0.38%
平成22(2010)年度 0.41%
平成21(2009)年度 0.57%
平成20(2008)年度 0.52%
平成19(2007)年度 0.38%
平成18(2006)年度 0.37%
平成17(2005)年度 0.30%
平成16(2004)年度 0.19%
平成15(2003)年度 0.22%
平成14(2002)年度 0.15%
平成13(2001)年度 0.23%
平成12(2000)年度 0.18%
平成11(1999)年度 0.23%
平成10(1998)年度 0.18%
平成 9(1997)年度 0.14%
平成 8(1996)年度 0.20%
平成 7(1995)年度 0.17%
平成 6(1994)年度 0.14%
平成 5(1993)年度 0.14%
平成 4(1992)年度 0.11%
(中略)
昭和45(1970)年度 0.20%
昭和44(1969)年度 0.13%
昭和43(1968)年度 0.14%

ただ、分からないことがいくつかあります。

第一に、この年次推移をどこまで過去の数字と単純比較できるのか分かりません。平成17(2005)年度あたりに被患率が急増していますが、言語障害の判断基準が変わるなど、調査方法に変更があったのでしょうか、それともそうでないのでしょうか。このあたりのところは、残念ながら突き止められませんでした。ただ、単純比較できない旨の注釈は調査報告の中では特に見つかりませんでしたし、文科省がまとめた学校保健統計調査の概要の資料では、様々な被患率の年次推移が単純比較されてはいます。

第二に、ここで言う「言語障害」には、吃音から緘黙、言語中枢に障害のある失語症等に至るまで幅広い障害が含まれているのですが、各障害の内訳が分かりません。具体的にどの障害の割合が増加しているのかを知りたいのですが。

そういえば、緘黙児は増えてる?減ってる?


そういえば、緘黙の幼児や児童生徒は近年増えているのでしょうか、減っているのでしょうか。緘黙単独での出現率の調査がここのところ行なわれていないようなので、分かりません。ただ、確かな情報かどうかは定かでないのですが、このような声も聞きます。

「特に場面緘黙は近年ずいぶん増えてきたように感じられます」
(鷲岳覚(2010)『やわらかめ、初心者が読んでもわかるこころとからだの発達と臨床』三恵社、86ページ)

「幼稚園や学校に行くと話しをしなくなる場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)という問題を持つ子どもが増加しているようです」
(子どもの発達研究所所長三浦高史氏。2005年2月の記事)http://web.archive.org/web/20130524233543/http://homepage3.nifty.com/HATTATU/hitokotobak/05-02.htm

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