11月の「放課後カルテ」-緘黙を取り上げている漫画

2014年11月15日(土曜日)

アイキャッチ画像。
これまでにもお話した通り、講談社の女性コミック誌『BE・LOVE』の医療漫画「放課後カルテ」で、場面緘黙症に関する話が連載されています。11月15日(土)発売の第23号では、緘黙に関する話の第3話(通算第38話)が掲載されました。

私は今月もこの女性コミック誌を買って読みました。感想を書きたいと思います。最新号は「恋で世界を温めて」と表紙に書いてあるなど(「明治メランコリア」が表紙)、男性の私が店頭で買うには今まで以上に恥ずかしかったです……。

作者らの、緘黙への深い理解


この作品はあくまで、学校医の牧野という男性小児科医を主人公とした物語で、緘黙の啓発を第一の目的に描かれたものではないだろうと思うのですが、緘黙に関しては今回もしっかり描かれています。これは本当にありがたいです。例えば保護者と学校、専門家の連携や、「人」「場所」「活動」の三要素ほか、緘黙児への対応や支援のエッセンスがいくつも、しっかりと盛り込まれています。なかなかここまで描けるものではないと思います。

今回の話でも、参考文献に、『どうして声が出ないの?』『場面緘黙Q&A』『なっちゃんの声』が挙げられていました。作者らは、これらの本をかなり読み込んでいることが窺えます。

漫画ですから、物語として面白く、しかし、緘黙への理解については正確に描かれています。とても好感が持てる作品です。

今後の展開は?


今後の展開が気になります。この後、音楽会があるのですが、緘黙児の真愛(まい)ちゃんは歌えるのでしょうか。

★ 予想シナリオ1

支援が功を奏して、真愛ちゃんは音楽会で歌えるようになる。現実には、緘黙児がそう早く声が出るようになることはなかなかないかもしれませんが、早期介入が行なわれていますし、漫画ですのであり得ます。

★ 予想シナリオ2

そこまでではいかなくても何らかの形で緘黙の克服に前進できる。私としては、こちらのシナリオの方がありそうな気がします。ですが、どういう形で緘黙の克服に前進できるかまでは、予想できません。

今後の展開が楽しみなので、来月の『BE・LOVE』もチェックしたいと思いますが、ブログで感想を書くかどうかはまだ分かりません。

「放課後カルテ」は、日生マユさんの漫画。杏林大学病院小児科監修。最新話は『BE・LOVE』23号331ページから360ページまで。「放課後カルテ」は隔号連載のため、この作品を目当てに買うとすれば次は来月12月15日発売の新年1号です。

『放課後カルテ』第8巻(2015年2月13日発売予定)に、緘黙の話


なお、かんもくネットさんによると、2015年2月13日発売予定の単行本『放課後カルテ』第8巻に、過去に掲載された緘黙の話が収録されるようです。女性誌掲載作ですが、多くの人に手にとってもらいたいです。男性にも馴染みやすそうな作風で、「恋で世界を温めて」のような乙女色全開のキャッチフレーズもありません。

※ かんもくネットさんの Facebook ページへのリンク (新しいウィンドウで開く

[関連リンク]

↓ 作品内容が紹介されています。
◇ 「放課後カルテ」日生マユ|BE・LOVE|講談社コミックプラス新しいウィンドウで開く

[関連記事]

◇ 連載漫画『放課後カルテ』で、緘黙に関する新章始まる (新しいウィンドウで開く
◇ 連載漫画『放課後カルテ』で、緘黙の解説がなされる (新しいウィンドウで開く

[余談]

「明治メランコリア」の鈴子さんは、かわいいと思います。ところで、場面緘黙症Journal(SMJ)はもうすぐ9周年を迎えます。いよいよ10年目に突入です。