『実践障害児教育』1月号に、緘黙などの特集(書き直し)

2014年12月21日(日曜日)

アイキャッチ画像。写真素材サイトPAKUTASOより。
学研教育出版の雑誌『実践障害児教育』1月号(12月16日発売)の特集は、「場面かん黙・トゥレット症候群・吃音・起立性調節障害」です。私はこれを読んだので(電子書籍 Kindle 版を読みました)、感想のようなものを書きたいと思います。

※ 今回の記事は、以前公開したものを書き直したものです。以前の記事に追記、訂正したいことなどが相次いだため、この際書き直すことにしました。慌てて書くからこんなことになります。

特集の緘黙に関する記事


特集の内容ですが、まず、笹森洋樹氏の「困難さに気づかれにくい子どもへの特別支援教育の視点による対応」(10-11ページ)で特集に関する総論が展開された後、緘黙などの各論に続く構成です。

実践障害児教育 2015年 1月号 [雑誌]緘黙に関する記事は、藤田継道、高木潤野両氏による「園・学校で話せない『場面かん黙』の子どもの理解と具体的な支援」(12-15ページ)です。わずか4ページの内容ですが、特集記事の先頭という扱いである上、特集記事であるため雑誌の表紙に「場面かん黙」の文字が大きくプリントされています。なお、藤田、高木両氏とも、緘黙児・者支援に関わってこられた方たちで、ご存じの方も少なくないだろうと思います。

この記事の中核をなすのは緘黙児の支援プログラムの部分で、例によって、集団の中にいることや人前で話すことの不安・恐怖に徐々に慣れさせていくことを主眼としたものです。一般的な支援法だけでなく、事例も示されています。

記事では参考文献が7件挙げられていて、そのうち3件は日本語文献なのですが、この3件はいずれも、かんもくの会関係のものです。本文中にも「我が国の『かんもくの会』会員では」と、同団体の名称が見えます。

要点はよくまとめられていますが、少ないページ数では書けることに限りがあります。せっかく特集を組んで緘黙を取り上げたのですから、できればもう少しページ数をとって踏み込んだ記事を読んでみたかったです。とはいえ、こうして大きく取り上げられたのはありがたいことです。

通級指導の記事にも、緘黙に関する内容が


藤田、高木両氏による記事のほかに、加藤康紀氏による記事「自閉症・情緒障害 初めての通級担任あるあるQ&A 学びの指導形態を最大限生かす」の中でも、緘黙について1ページほどで書かれてあります。こちらは、通級における緘黙児の指導についてQ&A形式でまとめたものです。

藤田、高木両氏とは若干違った見方であり、併せて読むとまた勉強になります。