ノート-症状、症候群、entity

2006年06月24日(土曜日)

「場面緘黙症の原因を先天的なものに求める説」という記事を先日公開したところ、専門家の方からいろいろとご指摘をいただきました。

そのご指摘の内容は、symptom(症状)がどうの、syndrome(症候群)がどうの、entity(?訳が分からない…)がどうのという内容でした。しかし、私にはむつかしい内容で、申し訳ないのですがよく分かりませんでした。

そこで、もう少し調べてみることにしました。

[注意]

今回の記事は、「場面緘黙症の原因を先天的なものに求める説」の補足のような内容です。ただし、内容に自信が持てず、私の勉強ノートのようになっています。場面緘黙症とも直接あまり関係がないことを書いていますし、お忙しい方は読み飛ばしてくださって結構です。

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■ symptom

「症状」のことです。病気か何かを持っていて、その状態のことです。

あくまで状態のことであって、その病因については、この symptom という言葉は何も語っていません。病因が明らかにされると disease(「疾患」)になる、というのが私の理解です。

私にご指摘をしてくださった専門家の方のお話によると、場面緘黙症は、一つの症状と考えられているようです。場面緘黙症の発症のメカニズムは明らかにされていないため、「疾患」としてではなく、とりあえず「症状」として認識されているといったところでしょうか。

■ syndrome

「症候群」です。これは言ってみれば、症状とか徴候とか、そういったものの集合のことです。「症候群」も「疾患」と同じく、病因については何も説明していません。

とすると、症候群のイメージは、下の図のようになるのでしょうか?

症候群のイメージ図

そうだとしたら、「場面緘黙症の原因を先天的なものに求める説」でご紹介した18p-症候群、脆弱X症候群と場面緘黙症との関係というのは、こういうことなのでしょうか。

18p-症候群脆弱X症候群

■ entity

「場面緘黙症の原因を先天的なものに求める説」では、18p-症候群と場面緘黙症の関わりについて問題提起した Selective mutism, speech delay, dysmorphisms, and deletion of the short arm of chromosome 18: a distinct entity? というケースリポートをご紹介しました。この最後のほうにある entity というのは、どういう意味なのでしょうか。

辞書には、よく「実在(物)」「存在(物)」「実体」のような訳が載っています。しかし、そう言われてもよく分かりません。

いろいろ調べたところ、『ステッドマン医学大辞典』という辞書で、この言葉の説明を見つけることができました。「(医学的には明瞭に区別できる疫病あるいは状態についていう)」とのこと。

つまり、先の論文 Selective mutism, speech delay, dysmorphisms, and deletion of the short arm of chromosome 18: a distinct entity? が言わんとしたことは、場面緘黙症、言葉の遅れ、異形、および18番染色体短腕欠失は、一つの明瞭に区別できる疫病あるいは状態ではないかということになります。

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これが、現時点での私の理解です。私は生理学を専攻しなかったので、基礎的なところで間違いを犯してしまいます。気をつけたいものです。