衆議院で、緘黙が議題に上がる

2015年03月10日(火曜日)

アイキャッチ画像。写真素材サイト PAKUTASO より。PAKUTASO からは久しぶりです。ここのところ Photo AC の写真素材をよく使っていたのですが、これには特に理由はありません。

衆議院で緘黙の質疑


本日3月10日(火)に開かれた衆議院予算委員会第四分科会において、場面緘黙症についての質疑が行なわれました。緘黙が国会で話題に上がったことはこれまでないことはなかったのですが(わずかですけれども)、単独の議題として上がったのはこれが初めてではないかと思います。

質問を行なった議員は、千葉県船橋市の公明党衆議院議員・角田秀穂(つのだひでお)氏です。これに答弁を行なったのは、文部科学省の小松親次郎初等中等教育局長です。

↓ 下記リンク「ビデオライブラリ」より、質疑の模様を見ることができます。11:02:10あたりから11:09:50過ぎまでの、8分間近くです。私が確認したところ、Windows Media Player だと、現在のところ最初の4時間程度の審議しか見ることができず、緘黙に関する質疑も見ることができません。スマートフォンでの閲覧は、ちょっと分かりません。

※ 衆議院インターネット中継新しいウィンドウで開く

[追記(2015年3月12日)]

現在は、角田議員の箇所のみ見ることもできるようになっています。Windows Media Player でも大丈夫です。最初からちょうど9分あたりからです。


今回の質疑の背景


ここのところ、議員や教育委員会などに、緘黙支援のことで提言を行ったり、対応を促したりしようという動きがインターネット上の一部で続いていました。ただ、これらの動きには、既存の緘黙支援団体やグループの関わりは、少なくとも私は確認できませんでした。新たな動きでしょうか。

こうした関係者の働きかけにより、角田議員が緘黙に関心を寄せるようになったようです。これを受けて、Twitter では、緘黙に関係する人に対して角田議員にメールを送るよう呼びかけが行なわれたのですが、それが国会質問の中で反映されたようです。

質疑を見た感想


質疑を見た感想ですが、さすがに国会で質問をするだけあって、角田議員は事前に緘黙をよく勉強して理解されているという印象です。

この質疑に対して、小松局長が答弁したのは「校内委員会」と「教育支援資料」のことと思われます。

校内委員会の設置が進んでいるとのことでしたが、かえって私には疑問が残りました。校内委員会が整備されてきているにもかかわらず適切な支援を受けられない緘黙児が少なくないとしたら、委員会が機能していないということでしょうか。具体的には、委員会の役割であるはずの特別な支援が必要な児童生徒の把握(ここでは緘黙児)が十分に行なわれていないということでしょうか。それとも、把握はできているけれども、緘黙児への適切な支援法が共有、実践されていないということでしょうか。はたまた、それ以外に何らかの問題があるのでしょうか。

↓ 長崎県教育委員会へのリンクです。
※ 校内委員会  (新しいウィンドウで開く

それから「教育支援資料」では、緘黙については「情緒障害」の中で「選択性かん黙」として書かれてありますが、少しだけです。特別な支援が必要な児童生徒への対応を学ぶための入り口という位置づけの資料なのでしょうか。

↓ 文部科学省HPへのリンクです。
※ 教育支援資料  (新しいウィンドウで開く

ともあれ、国会で緘黙が取り上げられたのはありがたい話です。

[関連リンク]

↓ 今回の質疑を文字に起こしたものが、しばらくすると、このサイトで読むことができるようになると思います。
※ 国会会議録検索システム新しいウィンドウで開く