緘黙症の論文が読みたい!
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緘黙症に関する情報が乏しいせいか、私などは学術論文まで探したくなります。私たちのような一般人が学術論文を手軽に読むことは可能なのでしょうか。
[ お先に結論 ]
1 日本語圏の論文については、一部の学術雑誌をネット通販で買うことが可能。大学の図書館へ行くことが可能な人であれば、大学・短大の紀要を見つけることができるかも。論文の中には、オンラインで読むことができるものもあるようだが、まだまだ少ないのでは?
2 英語が苦にならない人であれば、PubMed のサイトで公開されている世界の論文の要約を無料で読むことができる。また、掲載雑誌のウェブサイト等で有料または無料でダウンロードすることもできる。
GeNii にみる、緘黙症の論文
日本語の緘黙症に関する文献を調べるには、国立情報学研究所が提供するウェブサイト GeNii (ジーニイ)がお勧めできます。(http://ge.nii.ac.jp/)
ここで「緘黙」と検索しますと、論文140件、本50件、研究課題・成果4件、学術研究データ17件が見つかります。個人的に、これにはビックリです。恥ずかしながら、緘黙に関する研究が本邦でもこれだけ行われていたは、知りませんでした。
本の検索結果が50件も出てくるのは、驚きです。Amazon.co.jp だと4件しかないのに。このサイトでは販売は扱っていないようですが、データベースとしては Amazon.co.jp よりも詳しいです。
検索結果に出ている論文や学術研究データの多くは、学会が発行している専門誌や、大学・短大の紀要です。有料会員であれば、本文がウェブ上にある場合、その場所をリンクでお知らせしてくれるようです(私は会員ではありませんで、詳しくは分かりません)。
学会の専門誌は会員でなければ読めないものもありますが、会員でない我々一般人でも、ネット通販で購入できるものは多いです。ただし、論文そのものがネットで公開されているものは、少なくとも私は見たことがありません。
大学・短大の紀要というのは、大学・短大やその学部が定期的に刊行している学術誌です。これを読む最も確実な方法は、その大学・短大の図書館に行くことですが、それ以外の大学・短大でも置いてあることがあります。まれにネット上でその内容が公開されていることがありますが、多くはネット上で読むことはできません。
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PubMed にみる、世界の緘黙症の論文
英語を読むのが苦にならない方であれば、PubMed がお勧めです。PubMed というのは、先週の記事の中でもご紹介しましたが、医学文献に関する世界最大のデータベースを有する英語圏のウェブサイトです。(www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi)
日本語の論文も、もちろんカバーしていますが、先にお話した GeNii に比べるとその量は少ないです。
ここで、例えば英語で場面緘黙症を意味する "selective mutism" "elective mutism" (後者は場面緘黙症の旧称)と検索してみますと、前者で63件、後者で89件の検索結果がヒットします。(検索する際には "" でくくるのがコツです)
"selective mutism" で検索すると、検索結果のトップに出るのが Seminars in Speech and Language (『発話と言語のセミナー』)という学術誌に2005年8月に掲載された "When silence is not golden: an integrated approach to selective mutism" (「沈黙が金でないとき:場面緘黙症への統合的アプローチ」)です。なんと、論文の要約をオンラインで無料で読むことができます。さらに、この検索結果からリンク先の Thieme というウェブサイトに行けば、論文の全文をpdf形式で読むことができます。便利な世の中になったものです。しかし、全文を読むためには会員登録が必要のうえ、有料です(この記事の場合、25ドル)。
このように、PubMed で見つかる論文は、要約だけなら登録不要で無料で読めるのですが、全文を読もうとすると、会員登録を要求される上、有料というのが多いようです。しかし、そういった手続きを踏みさえすれば、pdf や html で読むことができます。
しかし、中には稀に無料で全文を読むことができるものもあります。例えば、検索結果の16件目に出てくる "Selective mutism: a review of the concept and treatment" (「場面緘黙症:その概念と治療についてのレビュー」)は、掲載雑誌の The Israel Medical Association Journal (『イスラエル医師会ジャーナル』)のウェブサイトで無料で全文ダウンロードすることができます(わずか3ページのレビューですが)。
無料で読めるかどうかは、その雑誌の方針やお国によって違うようです。
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注. この記事は、2005年12月31日にニートひきこもりJournal に掲載した記事を一部編集したものです。
- [2006/01/14 07:43]
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