動画でイメージトレーニング

2015年11月04日(水曜日)

アイキャッチ画像。
「私が高校でしゃべれるようになった理由」という、場面緘黙症を経験したすずさんの記事が好評のようです。Twitter でシェアされたほか、ブログ村「場面緘黙症」の注目記事ランキングでも1位を獲得しました。

↓ すずさんのブログ「学校でしゃべれない!~場面緘黙日記~」へのリンク。
◇ 私が高校でしゃべれるようになった理由 (新しいウィンドウで開く

すずさんにあやかって書くと、私の場合、動画を使ったイメージトレーニングのような話を何度か読んだことがあります(厳密にはイメトレと呼んでいいのかどうか分からないのですが)。概ね次のようなものです。

(1)スモールステップの取り組みなどを行うときに、その様子を撮影する。
(2)撮影後、発話ができたなど、望ましい行動が現れた場面のみを取り出して編集する。
(3)編集後の動画を、緘黙児・者が繰り返し見る。

動画撮影ではなく、音声録音の場合もあるそうです。

そういえば、『場面緘黙Q&A』122ページに「ビデオを用いた放課後作戦『イメージ・トレーニング』」という方法が詳しく紹介されていますが、これも同じ方法と思われます。『場面緘黙Q&A』では、「この方法は、英国の SMIRA 代表の A. スルーキンさんから、SMIRA 会員がアドバイスを受けた時に聞いた方法です」と、専門家から聞いた情報として書かれています。

※ SMIRA:スマイラと呼びます。英国の有力緘黙支援団体。Selective Mutism Information & Research Association の略。

実はこの方法は専門的には「ビデオセルフモデリング」(video self-modeling)といって、緘黙以外の分野でも行われています。「モデリング」は、学習心理学の専門用語だそうです。

特に緘黙についていうと、この方法を用いて支援を行った例は、海外では専門的な文献で報告例があるほか(一例。ロールプレイと組み合わせたもの)、米国最大の緘黙支援団体のウェブサイトでも紹介されています。海外にはビデオセルフモデリングができる専用のアプリがあって、海外の緘黙ブログで紹介されているのを見たことがあります。

日本のネット界では、これが紹介されているのをあまり見たことがありません。そこで、今回取り上げてみることにしました。最近はスマートフォンの普及などで、動画の撮影・編集のハードルは下がったのではないかと思います(私は、いまだにスマホ持ってないし、電子機器にも詳しくないのですが……)。場合によっては、面白い方法かもしれません。