緘黙RPG 1.20公開、緘黙児のシャボン玉遊びほか

2015年11月09日(月曜日)

アイキャッチ画像。
場面緘黙症の小学生が主人公の試作ゲーム「緘黙RPG(仮)」の、さらなる修正版を公開しました。もう更新はやめようかとも思っていたのですが、緘黙の説明に関して気になる点がいくつか見つかったのと、バグを発見したので。あと、追加シナリオを盛り込み、ゲームの規模が膨らみました。何度も更新してすみません。

変更点はたくさんあるのですが、主なもののみを挙げると以下の通りです。

○ スモールステップ選択画面のバグを修正。
○ 緘黙について、ゲームではこうだけど実際は違うという説明をいくつか追加。
○ スモールステップの取り組みへのご褒美をあげるタイミングを、早くしました。
○ 通常戦闘曲を変更。
○ 続きのシナリオを追加。この結果、プレイ時間が倍増。

自分にとってはかなり面白いゲームになってきたのですが、なにしろゲーム作り初学者の私が作ったものです。おまけに最近のゲームは知らないのでセンスが古いに違いありません。皆様に受け入れてもらえるかどうかは、ちょっと分かりません。

ダウンロード


[追記(2015年11月23日)]

小規模な修正を行なった ver1.21を公開しました。
◇ 緘黙RPG(仮) - ダウンロード (新しいウィンドウで開く


↓ ここからダウンロードできます。Yahoo!ボックス へのリンク。
◇ 緘黙RPG(仮)ver.1.20 ZIP形式 25.0MB (新しいウィンドウで開く

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[追記(2016年8月10日)]

上は古いバージョンです。新しいバージョンのダウンロードは以下のページでお願い致します。

◇ 緘黙RPG - ダウンロード (新しいウィンドウで開く

また、ダウンロードせずともブラウザ上でプレイすることもできます。詳しくは、こちらをご覧ください。

◇ 緘黙RPGが、ブラウザ上でプレイできます (新しいウィンドウで開く

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動作環境


ゲームの動作環境は、今までと変わりありません。動作OSは Windows2000、XP、Vista、Windows7 (Windows8ではソフトウェアモードで辛うじて)で確認されているとのことです。⇒ゲーム制作に使ったソフト WOLF RPGエディターのページ、動作環境の説明あり (新しいウィンドウで開く

ゲームのプレイ画面


プレイ画面のスクリーンショットを載せておきます。サムネイルをクリックすると新しいウィンドウが開き、拡大画像を見られます。それぞれの拡大画像は50~70KB ぐらいの容量です。



どれも追加シナリオ分のプレイ画面です。プレイ動画の公開が許可されているので、スクリーンショット公開もたぶんいいのでしょう(一部画像素材を使った画面は除く)。

※ このゲームはフィクションです。実在のテレビ番組とは関係ありません!

主な変更点について、いくつか


ゲームではこうだけど、実際は違う


今まで私は、緘黙を扱ったフィクションについて、緘黙の理解という観点から偉そうにああだこうだ言ってきました。ストーリー上の都合などで、緘黙の描写が実際のものと大きくかけはなれた場合には疑問を感じていました。

ですが、いざ自分が緘黙の話をゲーム上で創作すると、変な緘黙児を描いてしまいました。

○ このゲームの緘黙児は母親や友達などを引き連れ、常に先頭を歩いてあれこれ行動しています。ですが、多くの緘黙児はどちらかというと誰かの後ろを静かに着いて行くイメージではないか?

○ このゲームの緘黙児は、母親や友達などと連携して、素早い身のこなしでモンスターと戦っています。緘黙児といっても色々ですが、一般的な緘黙児のイメージにはそぐわないのではないか?

ゲーム上の都合や、ゲームの型を優先せざるを得なくなった結果、正確な緘黙児の表現で問題が出てしまいました。なんということ……。せめて、ゲームではこうだけど、実際は違うという説明をいくつか加えています。

緘黙の話を創作する難しさを感じました。緘黙について正確に書かれた盛田隆二さん(『二人静』)や日生マユさん(『放課後カルテ』)らは、さすがプロです。

ご褒美をあげるタイミングは早く


スモールステップの取り組みではご褒美をあげることがあります(褒める、ポイントをあげるなど)。これは、なるべくすぐにあげることが重要で、この点については『場面緘黙児への支援』(緑色の翻訳書)160ページにも書かれてあります。専門的には「即時強化」というそうです。今回の更新版では、その点を反映させています。

なお、ご褒美をあげることと、「物でつる」こととは違います。『場面緘黙児への支援』では、ご褒美の適切なあげ方が詳しく書かれてあります。

その他変更点について


小さな変更点ですが、スモールステップ第二の取り組みは、「母、友達と公園で遊ぶ」という漠然としたものから、「母、友達と公園でシャボン玉遊び」に変更しました。

全体として、

○ 母、友達と家でスライム遊び(黙っていてもできる)

○ 母、友達と公園でシャボン玉遊び(息を出す)

○ 母、友達とコンビニで買い物(「肉まんください」と発話)

(以下、略)

というステップを踏みます。ちょっとステップが急で、スモールステップというよりはミドルステップないしラージステップという感じですが(この点も、ゲームでは断りを入れています)。

息を出す遊びですが、緘黙の専門書 Selective Mutism: An Assessment and Intervention Guide for Therapists, Educators Parents には、綿のボールをストローで吹く Cotton Ball Race(海外の遊び?)やシャボン玉、風船遊び、風車、吹き絵、ティッシュ吹き、アプリを使った遊びなどが挙げられていて、ゲームではこのうち、シャボン玉を採用しています。

かんもくネットのリーフレット『学校・福祉・医療関係の皆さんへ』では、シャボン玉は口の筋肉をほぐす遊びとして紹介されていますね。

↓ かんもくネットへのリンク。リーフレット『学校・福祉・医療関係の皆さんへ』ほか、役立つ資料が多数あります。
※ かんもくネット啓発資料 (新しいウィンドウで開く

このように色々と変更し改善を重ねましたが、モンスターを倒して経験値を得ると発話場面の拡大に役立つという変な展開は、いまだ改善されていません。

追加シナリオにより、ゲームの分量が倍増


追加シナリオは修正のついでに作ったつもりでしたが、プレイ時間にして40分ほどの分量になってしまいました。この結果、プレイ時間という意味では、ゲームの分量が倍ぐらいにまで増えています。その分、ゲームの世界も大きくなっています。

あまり詳しくは明かしませんが、追加シナリオでは、いよいよ校庭での取り組みに入ります。また、一部に、ごく簡単な AI(人工知能)を導入した戦闘が繰り広げられます。あと、「スターライト」に続き、「剣の舞」が登場します(この元ネタですが、緘黙児のお母様世代なら分かるかな?)。

追加シナリオでは、冒険は後半に入ります。ここまでくると、もう少しシナリオを追加して、いっそのこと完成させてしまいたくなります。その後のシナリオは既に頭にあり、公開済みのゲームでは伏線まで張ってあります。とはいえ、本当に完成版を作るかどうかは未定です。もし完成版を公開するとしたら、少し先の話になるかもしれません。

それにしても、こうちびちびシナリオを追加して公開を続けるような真似は普通しないものです。セーブデータを引き継ぐことができればいいのですが、そうはいかないので。こんなやり方で、プレイしてくださる方、どれだけいらっしゃるか……。



最後に


今回もユーフルカさんの素材にお世話になっています。音楽素材だけでなく効果音素材もお借りして、演出面を強化しました。

※ ユーフルカさんのホームページ。 (新しいウィンドウで開く

色々難しいことを書きましたが、ゲームの内容はコミカル気味で、荒唐無稽な展開が多いです。緘黙のゲームだから、もう少しお堅い方がいいのではという思いもないではありませんが、スモールステップの取り組みは楽しみながらやるのがポイントだろうと思うので、これはこれでいいことにしておきます。

関連リンク


◇ 緘黙RPG(仮)専用ページ (新しいウィンドウで開く