「当事者に一番啓発したいのは、小さなチャレンジの大切さ」

2015年11月18日(水曜日)

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Q11-2 一番何を啓発したいですか?(精神疾患の当事者)

★A11-2(角田):早期発見と子どもの状態把握(アセスメント)の大切さ・周囲の理解です。当事者の方には「小さなチャレンジの大切さ」です。

これは、2014年12月14日(日)にお茶の水女子大学で開催された場面緘黙シンポジウムでの、事前質問に対する回答の一つです(かんもくネット、2014年12月29日)。ある精神疾患の当事者の質問に対し、かんもくネット代表の角田圭子さんがこのように答えています。

私はどちらかと言えば当事者側の立場なので、「小さなチャレンジの大切さ」に関心が向きました。かんもくネットの代表が、当事者に一番啓発したいことは、これだというのです。知りませんでした!(不勉強)

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確かに、緘黙の当事者が小さなチャレンジを積み重ねることは大事なことだろうと思います。不安な状況に少しずつ身をさらして慣れていくことはもちろん、緘黙の人は様々な社会的経験を積む機会が不足しがちでしょうから、その意味でも大事なことだろうと思います。もっとも、チャレンジを無理に押し付けるつもりは私としてはありませんけれども。

ポイントは、「小さな」チャレンジだろうと思います。急にペラペラと話せるようになろうとするのではなく、小さなことでもいいのでできることからチャレンジし、成功できたらそれを評価することでしょう。ただし、進学など新しい環境に入るときは、大きなチャレンジをしてもいい場合がありそうです。

それにしても、緘黙当事者への啓発というのはあまり考えたことがありませんでした。私も緘黙の啓発活動をささやかながら行なったことがありますが、それは緘黙当事者に関わる人を主な対象としたものでした。

ですが、私も学校で話せなかった頃、これを知っていたら変わっていたことだろうと思います。私も当事者の方に、小さなチャレンジの大切さをお伝えしたいです。

文献


◇ かんもくネット(2014年12月29日)「場面緘黙シンポジウム『明日から活かせる場面緘黙児への支援』事前質問への回答」『かんもくネット』最終アクセス2015年11月18日。http://kanmoku.org/news/2014simpo_q&a.pdf#22

関連リンク


↓ 「学校で話せない子ども達のために」へのリンクです。「今の自分を変えたい」「人前で話せるようになりたい」と心の中で思っている小学校中学年以上の当事者を対象に分かりやすく書かれた、大変優れたものです。

◇ 「スモールステップ実践まんが 話すことがむずかしいあなたへ」
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