文科省、高校への「通級」導入を検討

2015年12月01日(火曜日)

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「通級による指導」を高等学校に導入するための検討を行なう文部科学省の第一回の会議が、先月17日(火)に始まったそうです。通級による指導は現在小中学校で行なわれているのですが、場面緘黙症の児童生徒はこの対象に含まれていることから、議論の行方によっては、緘黙の高校生も通級指導を受けられることになるかもしれません。

通級指導の高校導入検討のニュースは、実は先月17日(火)に、NHKや朝日新聞が報じていました。25日(水)には、教育新聞が報じています。ニュースには緘黙についてまでは触れていなかったようですが、みなさんご存じでしたか?(私は知りませんでした……)

↓ 教育新聞ウェブサイトへのリンクです。
◇ 高校の通級指導ニーズは高い 調査研究協力者会議が実施検討 (新しいウィンドウで開く

通級による指導とは、特別な支援が必要な比較的軽度の障害を持つ児童生徒を対象に、小中学校や中等教育学校の前期課程において、普通学級に在籍しながら、障害の程度に応じて行う指導のことです。「ことばの教室」といえばピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。緘黙(選択性かん黙)は「情緒障害」として、この対象とされています。ただ、通級には言語障害や自閉症など様々な児童生徒が通っていて、緘黙の児童生徒は一部にすぎません。

通級指導の高校への拡大は、少なくとも私が確認した限り平成21年度(2009年度)には、文科省の審議会で制度化が提言されていました(特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議高等学校ワーキンググループ)。平成26年度(2014年度)からは、モデル事業「高等学校における個々の能力・才能を伸ばす特別支援教育モデル事業」が、全国およそ20の高校で行なわれています。

今回始まった会議は「高等学校における特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議」というものです。5、6の会議とパブリックコメントの実施を行い、来春までには報告書をまとめる予定のようです。

リンク


↓ 今回の文科省の会議で配布された資料。
◇ 高等学校における特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議(第1回)配付資料 (新しいウィンドウで開く

↓ 平成26年度(2014年度)から始まったモデル事業。
◇ 自立・社会参加に向けた高等学校段階における特別支援教育充実事業 (新しいウィンドウで開く

↓ 「場面緘黙症Journal」用語集。
◇ 通級による指導 (新しいウィンドウで開く