Google Book Search で "かんもく" と検索
Google Book Search という、いろいろな本の中身を検索できるサイトがあります。といっても、この世のありとあらゆる本を検索できるわけではないのですが、ある程度の本なら検索できます。
検索してヒットした本は、本によっては、そのキーワードがヒットしたページをまるごと見ることができます。また、ページまでは見ることができなくても、数行だけなら見ることができるものもあります。しかし、中には、本の中身を全く見ることができないものもあります。
これらのサービスは、全て無料です。会員登録も必要ありません。
場面緘黙症に関する言葉も当然検索できます。ただ、なにしろ場面緘黙症はマイナーな情緒障害ですので、検索しても、あまりヒットしません。ですが、何かの参考になるかもしれないので、以下で検索リンクを用意しておきます。なお、この検索サイトには日本語版もあるのですが、英語版の方がたくさんヒットするので、ここでは英語版を採用しています(ただし、英語版は字がちょっと変なことになっていますが…)。
※ リンク先のページを新しいウィンドウで開きたい方は、リンク部分を右クリックして、「新しいウィンドウで開く」を選択しましょう!(インターネットエクスプローラー6.0の場合。他のブラウザでもだいたい同じだと思います) ⇒ 説明画像
[以下のリンクをクリックすると、検索結果のページに移ります!]
かんもく かん黙 杖黙
緘黙(1件しかヒットしません!) selective mutism
ことばの教室 言葉の教室 情緒障害児短期治療施設
インクルーシブ教育 インクルージョン教育
…などなど。
- [2008/06/29 19:57]
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緘黙支援とマザコン意識
我が子のためなら、どんなことにだって耐えられる!というのが、多くの母親に共通する思いだろうと思います。しかし、「親の心、子知らず」という言葉にもあるように、必ずしも子どもはそうした母親の思いを理解しているわけではありません。場合によっては、そうした母親の思いをうっとおしいと感じることさえあります。
一人の男性の経験から言うと、特にある程度の年齢の男の子には、そういう傾向が強いのではないかと思います。「マザコン」という言葉が気になり、母親といつまでもベタベタしていると格好悪いと思うようになる年頃があるのです。
周囲の視線も気になります。同じクラスの男子からマザコンとみなされると体面が悪いですし、いじめの口実にもされかねません。また、女子、特に好きな女の子にマザコンと思われるのは耐え難いです。
※ 余談ですが、ある女性芸能人が、インタビューの中で次のような内容の発言をしているのを読んで、驚いたことがあります。「私は若い頃、マザコン男は嫌いだった。しかし、母親になった今は、自分の息子を思いっきりマザコンにしたいと思う」
私もある時期、母親の介入を快くは思わないようになりました。もともと自尊心があまりないのに、母親に余計な世話を焼かれ、貴重な自尊心がいよいよ傷つけられたこともあります。また、あまり母親に構われながら育つと、将来自分は自立できなくなるかもしれないという不安を感じたこともあります。
■ それでも親の介入は必要
緘黙について母親の支援を受けている年頃の男の子がマザコンに当たるのかどうかは別として、年頃の男の子なら、必ずしも母親の介入をよしとは思わないでしょう。
こうして色々書いてきましたが、私は、それでもなお、場面緘黙症の男の子には、親(だいたい母親になる)の介入は必要と考えています。場面緘黙症の子は、自分から外に働きかけることは苦手です。成長したといっても、まだ子どもです。親の助けがないと、できることが限られてくるでしょう。男の子だって、母親のおせっかいに反発しながらも、学校で話せない自分には親の手助けが必要と考えていることでしょう。
かといって、母の思いばかりが先走り、「子の心、親知らず」にも、できればしたくはありません。母親にあまり構われるのは嫌だという男の子の気持ちに配慮しつつ、適切な介入ができればと思うのですが、なんだか難しいことのような気がします。
ついでに言うと、男の子が母親と距離を置くような年齢になる前に、場面緘黙症を治すことができれば、このような問題は起きません。
- [2008/06/24 18:06]
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日本の緘黙論文、英語圏に比べて、少なくはない?
学術雑誌に掲載されている場面緘黙症の論文に関して言うと、日本語圏の論文の数は、英語圏のものと比べて、それほど少ないわけではないのではないかと、最近考えるようになりました。
■ 日本語圏の学術論文の数
まず、日本語圏の学術論文の数を調べてみましょう。
◇ CiNii に載っているもの、載っていないもの
国立情報学研究所が提供するサービス CiNii で「緘黙」「かん黙」と検索すると、それぞれ 163件、8件の文献がヒットします。
しかし、これら171件が全てアカデミックな論文というわけではありません。学会発表の抄録や、『児童心理』のような、やや学術色が薄い読み物も含まれています。これらを除くと、CiNii で見つけることのできる学術論文は、大ざっぱな数字ですが、85件ぐらいです。
このほか、CiNii に載っていない論文もあります。それについては、私が独自に調査し、場面緘黙症Journal の「論文情報」の中で公開してきました。調査はまだ完全ではありませんが、これ以上調べても新たな論文はなかなか見つからないので、かなりの部分は揃えてあるのではないかと思います。この中で公開した111件のうち、学術論文は、およそ100件です。
◇ 185件程度
このように、私が確認した日本語圏の場面緘黙症の学術論文は、ざっと 85 + 100 で、185件程度です。
- [2008/06/08 21:00]
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インクルーシブ教育
特別支援教育について色々読んでいると、ときどき「インクルーシブ教育(Inclusive Education)」という言葉にぶつかります。このインクルーシブ教育、私もよく分からないのですが、自身の勉強も兼ねて、ごく基本的なところだけまとめてみます。
■ インクルーシブ教育とは何か
インクルーシブ教育とは、「障害を有する子どもを含むすべての子どもに対して、(1)個々の子どもの教育的ニーズにあった適切な教育的支援を、(2)原則として普通学級において実施する教育」(小野, 2005)のことです。
とすると、障害(障碍)のある子とない子を、特別支援学級と普通学級に分けるということをせずに、同じ教室で教育を行うということでしょうか。もちろん、机を並べつつも、その子のニーズに合った支援を行うわけです。
■ サマランカ宣言
特別支援教育が広く知られるところになったのは、1994年に採択された「特別なニーズ教育における原則、政策、実践に関するサラマンカ声明ならびに行動の枠組み(サマランカ宣言)」がきっかけです。この宣言は、ユネスコとスペイン政府が共催した「特別なニーズ教育に関する世界会議:アクセスと質」の中で採択されました。内容は、インクルージョン教育の実現を促すものです。
サマランカ宣言は和訳され、インターネットでも公開されているので、興味のある方は読んでみるとよいでしょう。
■ 日本では
日本はサマランカ宣言を批准した国の一つですが、日本ではインクルーシブ教育の実施状況はどのようなものなのでしょうか。
この点については、少し古いですが、小野純平氏がイギリスと比較しながらよくまとめています(小野, 2005)。
⇒このページから無料でダウンロードできます。国立情報学研究所が提供するサービスです。http://ci.nii.ac.jp/naid/110006184414/
これを読む限り、日本でも、障害のある児童生徒一人一人のニーズに合った教育を行おうという動きはあるものの、普通学級で行うという点についてはむしろ逆の方向に進んでいるようです。
小野氏がまとめたものに載っていない最近の動きとしては、発達障害者支援法の施行(2005年)や、改正学校教育法の施行(特に2007年)などがあります。いずれも、障害児への支援という点では前進ですが、障害者と健常者がともに机を並べるという方向には進んでいないようです。
インクルーシブ教育がよいかどうかは、まだ私には分かりません。ただ、最近の世界の流れではあるようです。
[文献]
◇ 小野純平. (2005). 日本におけるインクルーシブ教育について : 英国におけるインクルーシブ教育との比較を中心に. 現代福祉研究, 5, 53-63.
↑ この文献にあるインクルーシブ教育の定義はサマランカ宣言がもとですが、サマランカ宣言にインクルーシブ教育の明確な定義があるわけではありません。
- [2008/05/29 20:47]
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