[緘黙] 部活動選び [ストーリー]
緘黙ストーリー、中学生編の第2回です。通算第29話をお届けします。
○ 前回の話⇒「こちら」。
○ 緘黙ストーリーの目次⇒「こちら」。
○ 緘黙ストーリーのあらすじ⇒「こちら」。
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[氏名]
富重
[住所]
江戸市篤姫1丁目2番3号
[部活動]
運動部
[自己PR]
気に入らない点があるかもしれないけど、よろしくおねがいします。
これは、中学入学後間もない頃に書いた私の自己紹介です。学級通信にクラスメイト全員分のものが掲りました。[氏名][住所]以外は、当時のものをそのまま書き写しています。
[自己PR]ですが、やけに下手に出ています。場面緘黙症の自分が気に入ってもらえるかどうか、自信がなかったのです。
[部活動]は運動部と書かれていますが、まだ入っていません。あくまで入りたいな〜ということです。新入生の入部の受付は、これからでしたから。
私は小学校の頃からスポーツが大変苦手で、これを何とかしたいと思っていました。そして、自分の対人恐怖傾向も、学校で緘黙してしまう傾向も、スポーツを通じて心身を鍛えれば治るのではないかと考えていました。バカです。このようなことで治るはずがありません。しかし、子どもの頃は真剣にこう考えていたのです。
そういうわけで、運動部に入ろうとしたのですが…?
- [2008/02/05 20:08]
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[緘黙] 中学校に入学する [ストーリー]
緘黙ストーリー、今回から中学生編が始まります!第28話をお届けします。
○ 前回の話⇒「こちら」。
○ 緘黙ストーリーの目次⇒「こちら」。
○ 緘黙ストーリーのあらすじ⇒「こちら」。
■ 中学に入って、変われるか?
「小学校時代は学校に行くと緘黙してしまった。人も怖かった。しかし、中学校に入ったら変わるぞ!」
…という思いは確かにありました。
ですが、新しく通う中学校には、小学校時代の顔見知りも多数入学します。どうもやりにくいですが、果たして変わることができるでしょうか。
[この付近の公立小・中学校]
α小学校:富重が2番目に通った学校。ひどくいじめられた。
β小学校:近くの小学校。謎が多い。
γ小学校:富重が3番目に通った学校。富重はここを卒業。
δ中学校:上記3つの小学校の卒業生は、ほとんどここに進学する。富重も。
■ 入学式当日
さて、いよいよ入学式の日がやってきました。学ランに袖を通し、緊張しながら校門をくぐりました。この瞬間、また「緘黙児に変身!」のスイッチが入ったような気がしました。
入学式は、厳かな雰囲気の中でとり行われました。式では、このタイミングでこういうセリフを新入生全員が言う、など事前にいろいろ指示がありました。私もそれに従って頑張って声を出そうとするのですが、ほとんど声が出ません。私の場面緘黙症は、小学校の頃と全く変わっていませんでした。
- [2008/01/17 17:08]
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緘黙・新春インタビュー2008
皆様、明けましておめでとうございます。鼠田鼠子と申します。今回は、「緘黙・新春インタビュー2008」と題しまして、場面緘黙症Journal の富重さんにいろいろお話を伺ってまいりたいと思います。富重さん、よろしくお願いします。
インタビュー受けるほど偉い人間ではありませんが、よろしくお願いします。ところで、鼠田さん、あなた昨年は「猪田猪子」さんというお名前だったのでは?(「緘黙ストーリー・新春インタビュー」参照)
今年は子年(鼠年)なので改名したんですよ。来年は「牛田牛子」の予定です。
■ 緘黙ストーリー
さて、まずは緘黙ストーリーからお話を伺いたいと思います。緘黙ストーリーは相変わらず好評のようですね。
そうなんですが、書き手には少し悩みもあって…最近、緘黙ストーリーで自分の学校生活を正確に伝えるのが難しいと感じています。
どういうことでしょうか?
なにしろ「緘黙ストーリー」ですから、自分の学校生活を、どうしても緘黙と絡めて書かなければならないのです。しかし、これでは正確な学校生活を伝えることはできません。
なるほど、富重さんの学校生活は、緘黙が全てではなかったということですね。
そうです。あと、楽しい思い出とか、いい思い出とか、そういうことは書きにくいです。かつての緘黙の経験談は多くの方が書いていらっしゃいますが、たいていが辛い思いをしたとか、そういうものです。ですから、緘黙の経験談を書くとしたら、楽しい経験を書くのは自粛して、辛い経験を書かないといけないという、「空気」のようなものを感じるのです。
■ 緘黙ストーリー・中学編は
今年からは中学生編が始まります。どのような内容になるのでしょうか?
相変わらず学校で黙り込んでいる中学生の話です。中1時代は、友達のK君、S君も同じクラスでしたし、小学校の延長のようなところがありました。ただ、中学校に入ると、勉強の負担が重くなります。このため、緘黙を治そうとか、そういうことの優先度は少し低くなってしまいます。
中学校となると、恋の話は出てくるのでしょうか?ずいぶん昔のブログ記事に、中1のとき吹奏楽部のKさんという女の子が好きで、肩を触ってラッキーだったとか何とか書いてありましたが?でもやっぱり緘黙となると、女の子に縁のない学校生活を送っていたのでしょうか?
Kさんなんて、そんな昔に書いたことを掘り返さないで下さいよ(笑)。ですが、緘黙やその後遺症が思春期以降まで長引いた人にとって、恋愛というのは案外重要なテーマかもしれません。あまり声に出して言う人はいませんが、緘黙が障害になって恋愛ができず、深く悩んでいるという人は案外多いかもしれないと思うのです。
- [2008/01/01 04:45]
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[緘黙] 卒業 [ストーリー]
緘黙ストーリー、小学5〜6年生編の最終回です!
○ 前回の話⇒「こちら」。
○ 緘黙ストーリーの目次⇒「こちら」。
○ 緘黙ストーリーのあらすじ⇒「こちら」。
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6年間にわたった小学校生活も、幕を閉じようとしていました。
この頃になると、学校行事は卒業式関連でいっぱいになりました。卒業式の予行演習、自分の卒業アルバムの表紙デザイン、卒業文集のための作文…。5年生は、私たちのために「6年生を追い出す会」、もとい、「6年生を送る会」を開いてくれました。
悲しいことに、この時期になると、いままで(少なくとも表面的には)仲良く接してくれたクラスメイトの中に、私をいじめる子が現れるようになりました。同様のことは高校卒業直前にも経験しています。人間別れが近くなると、本音が出るのでしょうか。
そして、3月中旬のある日、卒業式を迎えました。母が卒業式用に買ってくれたちょっと高めの服を来て、登校しました(私の学校は私服校)。学校では、クラスのみんなは少しおしゃれな格好をしていました。
教室に着いてみると、いつも朝礼前には真っ黒のはずの黒板に、担任のY先生の字で詩が書かれてありました。谷川俊太郎です。この詩を卒業生のみんなに贈る、ということでした。
■ 回想
振り返ってみると、6年間という(子どもにとっては)とても長い間に、色々なことがありました。この長い小学校生活も終わりかと思うと、感慨深くなりました。
私は小学校入学早々に学校不適応になり、スタートから躓きました。その後、なんとか学校生活を送っていたのですが、小学4年の時に大きな転機を迎えました。父の転院のために、当時住んでいた関西から遠く離れた地域に引っ越すことになりました。そして、引越し先で場面緘黙症になってしまったのです。
その後、父の死をきっかけに二度目の転校をしますが、転校先で緘黙症状が悪化してしまいました。このときから、私の場面緘黙症とともに歩む人生が始まったのでした。
- [2007/12/19 13:55]
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