新刊『かんもくって 何なの!?』予約始まる

2017年02月17日(金曜日)

アイキャッチ画像。
[追記(2017年4月25日)]

書名を修正しています。『かんもくって 何なの!?-しゃべれない日々を脱け出た私-』です。


[追記(2017年4月20日)]

予定されていた書名がさらに改められ、『かんもくって 何なの!?-しゃべれない日々を脱け出た私の道のり-』となりました。また、発売予定日が5月10日になりました。これに伴い、この記事の内容も一部修正しています。


[追記(2017年3月1日)]

予定されていた書名が『なんだか生きづらいと思ったら場面緘黙だった-しゃべれない日々を抜け出た私の道のり』と改められました。これに伴い、この記事も改題しています。


[追記(2017年2月20日)]

Amazon.co.jp の情報が改められ、解説者に加藤哲文氏の名前が挙げられています。加藤氏は上越教育大学教授。日本緘黙研究会会長。

↓ researchmap へのリンク。
◇ 加藤哲文氏に関する詳しい情報 (新しいウィンドウで開く


モリナガアメさんの緘黙実録漫画の新刊情報が、Amazon.co.jp などのインターネット書籍販売サイトで公開されました。目次など詳しい情報が掲載されています。併せて、予約注文も開始されています。発売日は5月10日だそうです。




モリナガアメさんは、場面緘黙症を経験された方です。2015年9月から2016年11月にかけて、pixiv というイラストコミュニケーションサービスで実録漫画『かんもく少女が同人BL漫画を描いて人生救われる話』を連載されていました。この漫画は連載開始当初から大きな反響を呼び、2016年11月には書籍化が決定したことが、モリナガアメさんより発表されていました。

↓ モリナガアメさんのブログ。緘黙の漫画がブログ形式で読めます。
◇ 元かんもく少女は考える。 (新しいウィンドウで開く

↓ pixiv のモリナガアメさんのページ。こちらが本家なのかな。
◇ モリナガアメさんのプロフィール (新しいウィンドウで開く

その後、この漫画は pixiv で大きく取り上げられ、第1話のページビュー数は現在12万件近くに上っています。もともと緘黙を知らなかった方の感想が Twitter で多数投稿されるなどしていることから、この漫画は緘黙の認知拡大にも大きな影響を与えていそうです。

↓ 「緘黙関連ニュース」へのリンク。
◇ モリナガアメさんの緘黙漫画、pixivで大きく取り上げられる (新しいウィンドウで開く

* * * * * * * * * *

なお、3月1日には、学苑社より『学校における場面緘黙への対応-合理的配慮から支援計画作成まで』という、これまた別の緘黙の本が発売される予定です。

[追記(2017年2月25日)]

Amazon.co.jp によると、発売日が3月2日に延期されました。


こちらの著者は、長野大学准教授の高木潤野氏です。著者が代表を務める「信州かんもく相談室」のブログによると、この本は「主な読者として学校の先生を想定しています」「もちろん、それ以外の方が読んでも場面緘黙の理解には役立てていただけると思います」とのことで、モリナガアメさんの本とはまた違うタイプの本のようです。

↓ 「信州かんもく相談室」ブログへのリンク。
◇ 「学校における場面緘黙への対応:合理的配慮から支援計画作成まで」 (新しいウィンドウで開く


十代以上の緘黙への支援法、洋書で扱われ始める

2017年02月08日(水曜日)

アイキャッチ画像。
場面緘黙症の支援法を示した本は、低年齢の緘黙を想定したものが多いです。十代以上の緘黙については、言及があってもわずかだったりします。[注]

ところが、英語圏ではこの状況に変化の兆しが見えます。

十代向けの認知行動療法が80ページ


2016年12月に出たばかりの The Selective Mutism Treatment Guide 第2版では、十代や年齢が上の子を対象とした、認知行動療法の章が新設されました。そのページ数は80ページに及び、全256ページのうち、およそ3分の1を占めます。

この本の初版は北米などでそこそこ好評だったようです。著者の Ruth Perednik 氏は、緘黙治療を20年にわたって専門にしてきたイスラエル在住の心理学者です。

[追記(2017年2月9日)]

著者に関して誤った記述があったため、修正しました。


なお、私は第2版を今のところ「積読」にしている状態で、まだ流し読みしかしていません。精読し終えたら、読んだ感想のようなものをこのブログで書くかもしれません。



英国で緘黙治療のバイブルと呼ばれた本の第2版


それから、2016年10月にこれまた第2版が出たイギリスの本 The Selective Mutism Resource Manual にも、思春期や青年期、成人期の緘黙者への支援についての内容が新たに盛り込まれました。先ほどのイスラエルの本のような80ページほどの分量はありませんが、従来の本に比べると踏み込んでいます。

以前お話しましたが、私はこの本を読んでいる最中です(読むの遅い……)。この本は、質量ともにかなりの内容です。初版は、イギリスでは緘黙治療のバイブルとも呼ばれていたそうですが、第2版もそのような扱いを受けても不思議ではありません。著者の Maggie Johson 氏と Alison Wintgens 氏は言語聴覚士で、イギリスの緘黙支援では有名な方のようです。

The Selective Mutism Resource Manual
Maggie Johnson Alison Wintgens
Speechmark Publishing Ltd


英米では影響がありそう


どちらの本も初版が好評を得ており、第2版の内容も、英米では影響がありそうです。

十代以上の緘黙への支援は、これまで比較的語られてこなかった分野です。読んだ内容を、何らかのかたちでこのサイトで生かすことができればと思います。





新しい本『学校における場面緘黙への対応』が出ます

2017年01月25日(水曜日)


専門家による新しい場面緘黙症の本が刊行されることが明らかになりました。Amazon.co.jp に書籍情報があります。

↓ 予約注文できます。Amazon.co.jp アソシエイトリンクです。
◇ 高木潤野『学校における場面緘黙への対応-合理的配慮から支援計画作成まで』学苑社 (新しいウィンドウで開く

発売予定日ですが、Amazon.co.jp には2017年3月1日とあります。

[追記(2017年2月25日)]

Amazon.co.jp によると、発売日が3月2日に延期されました。


著者の高木潤野氏は、長野大学准教授です。緘黙に関しては、信州かんもく相談室代表、日本緘黙研究会事務局長を務めています。緘黙の講演などでよく講師をされているので、この先生のお話を聞いたことがあるという方もいらっしゃるだろうと思います。高木氏は数多くの緘黙事例に関わってきたほか、緘黙に関する研究発表も行っています。

学苑社は、特別支援教育、社会福祉、心理などの本を出版している会社です。緘黙関係の本も多数出版してきました。『場面緘黙Q&A』『なっちゃんの声』『どうして声が出ないの?マンガでわかる場面緘黙』『先生とできる場面緘黙の子どもの支援』『親子でできる引っ込み思案な子どもの支援』は、学苑社によるものです。

近年、緘黙を主題とした和書が毎年のように出版されてきました。ですが、それらは、経験者や保護者が主要な著者だったり、海外の専門家が書いた本の翻訳書だったりしたものが中心でした。日本の専門家のみの手による本は、1994年に出版された『場面緘黙児の心理と指導』以来、20年以上にわたって出ていませんでした。しかも、『心理と指導』は実質1989年に書かれたもので(著者死去のため出版が遅れた)、30年近く前の本とも言えます。今回は、その『心理と指導』以来の、専門家の和書となります。

なお、今年中には、モリナガアメさんの緘黙実録漫画も書籍化される予定だそうです。こちらの出版社は、『私はかんもくガール』の合同出版です。